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第30話「その名はゼルフ」

last update publish date: 2025-11-20 23:01:45
 研究所の扉をくぐった瞬間、セリュオスは思わず足を止めた。

 内部はまばゆい光に満ち、壁一面を覆う管や金属板から絶え間なく音が響いている。

 至る所で火花が散り、または蒸気が噴き出し、機械仕掛けの腕が宙を踊るように動いていた。

 中層の機械文明をここで造ったと言われれば、確かに納得がいく。

 その混沌とした異世界の中心に――それはいた。

「これは……よろいか……?」

 全身を厚い金属板で覆い、無数の関節が組み込まれた機械の人形。

 無機質な顔には、目の位置に双つの蛍晶けいしょう鉱石が埋め込まれている。

「……ルキシアナ式装甲機巧・ゼルフ」

 低い声が響いた。

 セリュオスが振り返ると、白衣をまとった少女がいた。

「盗っ人を捕らえなさい!」

「御意!」

 すると、ゼルフと呼ばれた機巧人形の目が赤く光った。

 それはセリュオスに急接近し、轟音ごうおんを響かせながら、その拳が床を砕いた。

 石片が弾丸のように飛び散り、セリュオスは腕で顔をかばいながら後退する。

「おい待て! 俺は盗賊じゃない!」

 セ
白浪まだら

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  • 時空勇者 〜過去に遡ったら宿敵の魔王と旅立つことになりました〜   第2話「旅立ち」

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